ものづくりの未来は微細加工から生まれます

アイデアの制限をはずし、新しいものづくりやサービスを支える

これまで不可能と思われていた極小の部品がつくれる技術が発達すると、
医療、宇宙、ITなどあらゆる分野で「製造」にどんな革新が起きるでしょうか?

ものづくりは設計から始まります。
しかし実際は下流工程にある「加工技術」によって設計のアイデアは制限を受けています。
たとえば、今まで以上の強度を保ちながら軽量化することができたら。
あるいは、今まで組み立て加工されていたものが一体成型できるようになれば。

少し前までSFの世界だと考えられていたような
血管の中に入って治療するナノロボットなどの体を傷つけない低侵襲医療器具や、
人の意識を邪魔しないウエアラブルIT機器。
あるいはエネルギーの消費を極限までおさえた光学機器など。
アイデアの制限がはずれることで
きっとひとびとがよりよく暮らせるためのモノやサービスが身近になっていきます。

世界を変える製品はいつも小さなロットで始まります。
いままで「無理だ」と考えられてきた設計の常識をうち破り、
よりおもしろいものづくりやサービスの発想を支えるのは
加工技術の革新から始まるのだと、わたしたち微細切削加工研究所は考えています。

Project 01
微細切削加工の最先端への挑戦

世界初の形成技術の限界打破を実証、検証しています。

超小型飛行蝶型はばたきロボット
(東京電機大学 藤川研究室)

世界最小のユニバーサルジョイントを使用。
剛性を保ちながらの軽量化を実現し、超小型飛行ロボットの実現を支えました。
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繰り返し精度0.003mm以内の
部品加工製造システム(検証結果)

ORIGAMIで作成した1mm角キューブ、円形部品および関し部品の測定データの解析を実施しました。全面で繰り返し精度0.003mm以下と非常に高い精度が実証されました。
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微細加工小物部品
加工事例

遊星ギア、シャフトホルダ、ネジブロック、ボルトなどの微細部品の加工事例を掲載しています。
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Project 02
微細切削加工ツール開発
町工場を先端化するプロダクト群の開発

一般に微細加工領域は非常に効果で手間のかかる管理や大規模な設備が必要だとされています。
しかし、微細切削加工研究所では、ものづくりの”現場”である工場が次世代加工を担うことにこだわり、
ごく一般的な工場の現場で導入可能な微細加工支援ツール群を開発しています。

立型3軸MC機内用両手首型ロボット
ORIGAMIオリガミ

お手持ちの3軸マシニングセンタで全自動での6面加工が可能。ワーク素材を固定する「冶具」を作成し、その冶具を使ってワークを移動・固定。1辺が100マイクロメートルのサイコロなど超微細加工品を量産できる世界初の自動ワーク持ち替えシステムです。

NC機械精度簡易測定
BLAZEブレーズ

微細領域では真のブレへの対策が必要です。刃具自体が持つ「真のブレ」を発見、精確な切削加工を実現します。

小型刃具用接触式工具長測定器
HAGOROMOハゴロモ

やさしく刃具にタッチ。±0.003mm精度で工具長測定し、φ0.01mmの極細のエンドミルでも折れずに安全測定。

機上スピンドルカメラ
AMATERASUアマテラス

機上スピンドルにカメラの「目」が付き、機械内部のワークを簡単撮影。
刃具と同等の操作方法で、加工途中のワークを外さず状況確認します。

微細部品ハンドリングシステム
Micro Parts Handling Systemマイクロパーツ・ハンドリングシステム

肉眼で見ることが困難な、0.3mm以下の超微細部品の組立を行えるハンドリング装置です。
1㎜以下のものづくり領域の可能性を開きます。