NC機械精度簡易測定
BLAZEブレーズ

把握できなかった細かなブレを発見、精確な切削加工を実現します

BLAZE導入事例2

■名 称: 有限会社 幸文化工様
■概 要: 樹脂加工業 (従業員10名、埼玉県川越市)
■設 備: マシニングセンタ、NC旋盤、フライス盤、ボール盤など
http://koubun1979.co.jp

11月のある朝、入曽精密の齋藤社長と共に幸文化工様を訪問した。
製造技術部の加藤健太氏が対応くださり、後半は代表取締役の加藤幸夫氏も
加わってくださった。はたしてBlazeは役立ったのだろうか?

■01■まず、幸文化工様とは?

加藤健太氏:樹脂加工を専門にやっている職人気質の会社です。
樹脂というと柔らかい印象かも しれませんが、宇宙でも使われている素材ですから、硬さも性質も様々です。
樹脂専用の切削機械というものは特になくて、設備としては金属の切削加工と同じになります。
ただ、柔らかいために溶ける、といった、樹脂特有の悩みもあります。

■02■ どんな課題を?

ウチのお客様は電子部品の方が多いので、最近、スマホや携帯電話などモノが小型化されていく中で、それに使われる部品もどんどん小さくなって、細かい加工が増えています。
公差も年々、厳しくなっています。具体的には、0.1mmか 0.2mmの単位であったのが、最近では 0.01mmとか 0.02mmになってきました。
少し前は、刃物も細くても0.5mm程度だったんですが、最近では中 0.1mmを使わないと仕事ができないこともある。図面を見て受注するかどうか迷ったり、時にはお断りすることもありました。
新しい仕事にはチャレンジしたいですが、条件や刃物を変えながら試行錯誤を繰り返す時間を考えると、なかなか踏み切るのは難しい状況でした。
実は、ある難しい樹脂加工の仕事をためしてみたところ、うまくいったんです。それは喜ばしいこと だったのですが、どうしてうまくいったのか、その理由は把握できていなかった。ということは、次に同様の仕事が来た時に、自信をもって受注する、ということにはならないわけです。
そんな頃、ちょうど納品を兼ねて、社長の父と共に入曽精密さんを訪問する機会がありました。父が声をかけてくれて「面白い会社だよ。いろんなモノが置いてあるよ」と声をかけてくれました。まだ 入社したばかりだったので、何でも勉強したいと思っていました。その時に、Blaze のことを教えてもらったんです。

■Q.ということは、入曽精密にいらっしゃって初めてBlaze を知った?

そうです。

■Q.どう思われましたか?

うさん臭い、と思いました。(一同、大笑い)

入曽精密・齋藤:若いから、正直でいいね。あれは、まだ価格も決まっていない時だったんだよ。

60 山の穴加工もできる、という話でしたが、半信半疑でした。それに、Blaze のテストピースはアルミです。ウチはアルミはやったことないし、樹脂では条件が違うんじゃないかな?意味あるのかな?と思いました。削り方も違うし。
それが、やってみたら「使えるね!」という話になりました。半信半疑だったんですけど、アルミと同じ条件で樹脂もやってみたらうまくいった。
入曽精密・齋藤:やっぱり、スピンドルのブレが大きいんだよね。切削工具のカタログに掲載されている加工条件の 数値(回転数や送り速度)は、その通りにできれば素晴らしいけど機械固有のスピンドルが持つブレが意識されていない。大企業が内制化しているような規模の大きな且つ安定して流れているような仕事をする場合でない限り、あの通りにまずうまくいかない。それを現場のベテランの人はわかっている。ブレは、あって当然。一般の人は50ミクロンや 20 ミクロンのブレは大したことないと思う かもしれない。でも僕たち(技術屋)は違う。そして、いろんな加工条件が影響しあうことに疑問を持たなければいけない。そこに、加藤健太さんが気付いた。

■Q■ 具体的には、Blaze でどのようなテストを?

まず最初に、ブレがどの程度あるか、調べてみました。手でスピンドルを回しながらダイヤルをあてて。これが「第一のブレ」と言うそうです。ニュートラルで確認しました。思ったよりブレがありました。

補足
「第一のブレ」というのは、加藤さんおっしゃる通りの手でスピンドルを回しながらダイヤルをあてて確認するブレ。
これを意識するようになったことは大きい。その他に、回転させたときの「第二のブレ」、そして削ってみた時の「第三のブレ」がある。
Blaze では、この3つのブレの中の「第一のブレ」と「第三のブレ」がわかるようになっている。
回転している時の「第二のブレ」は、確認しようとすると難しい。あるいは数百万円単位の装置を使わなければならない。
でも、実際に穴をあけてみれば、そこから判断できるよね、というのがBlazeによる「第三のブレ」の確認のやり方。

はい。「第一のブレ」の確認をした後、Blaze キットを使用して3箇所で9穴のグリッドホールをあけ て「第三のブレ」をチェックしました。そのとき、それぞれ回転数を変えました。
まずは、機械の最高回転。そこから1000回転ずつ落とすと良い、とアドバイスいただいたので、それで試したところ、 その機械での「本当に最適な回転数」がわかりました。その回転数は、確かに、以前にたまたまうまく加工が出来た回転数と同じでした。 実は最近、先日の難しい仕事と同様で、素材だけ変えた発注をいただいたのですが、今度は自信 をもって臨めそうです。

■Q.それは何よりです。では、調べたいことに対する答えが出たので、しばらくは Blaze は出番はなさそうですか?

そう思います。
でも、この初回のテスト結果を持っておけば、たとえば年に一度とか定期的なチェックに活用できそうな気がします。
同じ機械でも、ブレは機械の軸、ホルダーのつかみ具合、コレットなどに左右されるので、部品の交換時期を見定めるためや、ホルダーを違うものと交換した時、買い換えたときの検証作業にも使えそうです。

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